フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
西麻布のけんしろうや、恵比寿のうしみつの人気焼肉店の姉妹店。オープン当初はホルモンなどお手軽にいただけるお店のようでしたが、1年経ちイノベーティブ系焼肉に進化したとのことで行ってきました。

店内はカジュアルですが、様々な用途を意識した作り。センターは大人数でもOK、目の前が壁になっているカウンター席はお一人でも使いやすく、2-4人くらいのグルーブであれば普通のテーブル席と、狭いながらも色々工夫されています。

暑い日だったので「一門シャリシャリレモンサワー 580円」で乾杯! シャリシャリ凍らせたのが焼酎とのことで、溶かしながらゴクゴク。レモンが丸ごと入っているので、爽やかかでとても飲みやすい。

コースは松竹梅の3段階ありランクによってお値段が違うみたい。カジュアルなものもありますが、しっかりとお肉を楽しめるコースも。この日はちょうど1周年記念の期間限定「松阪牛一頭を丸ごと食べ尽す特別記念コース」があり、せっかくなのでこちらをいただきました。
前菜: 白菜キムチ/トウガラシのローストビーフ/バーニャカウダ

ここからワインを合わせることに。最初は泡で。 「Beck Hartweg Crémant d’Alsace Brut」 アルザスのクレマンで葡萄はピノブラン、オーセロワ、リースリング。 爽やかな柑橘系の香りに、果実味溢れるドライな味わい。泡は細かくエレガントで喉越しも心地よい。

刺身: うしみつユッケ(うに、キャビア) タルタルユッケ(ケーパー・オリーブ・パプリカ)
ユッケと名前は付いていますが、こちらのユッケは完全に別物。フランス料理のタルタルに近いかな。お肉に合わせるアクセントも工夫されていて、生肉の味をフルに引き出しているそんな印象です。

焼物その1: 一門焼き 松阪牛サーロイン 大根シャーベット&コンソメジュレ
そういえばこのコース、松坂牛でしたね。この美しいサーロイン、見るだけでうっとりです。ちなみに焼き物はお店のプロに焼いてもらいますので、ご安心を。こちらは軽く炙ってもらい、さっぱりと冷たい大根おろしのシャーベットとコンソメでさっぱりといただきます。ソースが冷たいとお肉の脂が落ち着いていい感じになりますね。

焼き物にはフランスロワールのナチュールを。 「Ludovic Chanson Gavroche」 ソーヴィニヨン・ブラン100%。マスカットやバターのリッチなニュアンスにナッツの香り、凝縮感溢れるソービニヨン・ブランで旨味たっぷり!

焼物その2: 黒毛和牛厚切りタン スノーエイジングタン(グレープフルーツ)

厚切りのタンはじっくりと時間をかけて焼きます。 その間に焼きあがったスノーエイジングタンを先にいただくことに。

塩胡椒で味がついたスノーエイジングタンに合わせるのはグレープフルーツ!柑橘系の爽やかさとタンの旨味がベストマッチ。ナチュールワインにもあうので、このセンスとても好みです。

やっと厚切りタンが焼きあがりました!半分に切ってもらうとなんとも綺麗な火入れ。焼いてくださった女性の店員さんは「焼師」という肩書きがあって、日々焼き方を精進しているそう。とても接客も良く安心して任せられます。お味は旨味が凝縮されて、ジューシーでもういうことありません。

こちらは焼肉屋さんなのにナチュール系の品揃えが多く、その上お肉との相性も抜群。色々飲みたいと言ったらちょこちょこグラスで出してもらいました。
今度はイタリアシチリアのワインを。 「La Natura Inzolia」 インツォリア100%。洋梨やグレープフルーツ香りに、フレッシュでクリアな味わい。果実味やミネラルも感じられ、後味はまろやかさもありとても優しい。シチリアの海風の塩味も感じられ、冷やして夏に飲むにはピッタリ。

塩肉: ミスジ(キウイソース) 厚切りランプ(ゆずこしょう)

ミスジは軽めに火を通して、キウイソースでいただきます。

このキウイソースがめちゃくちゃ美味しくて万能。フルーツの酸味と甘みがお肉にぴったり。その上、このソースが美味しすぎてこの後生野菜を分けてもらい、ディップとしてフル活用しました。
厚切りランプは柚子胡椒でしたが、このキウイソースをつけてもOK。お肉を最高に引き立ててくれるソースですね。

スペシャリテ1: 松阪牛ヒレのけんしろう焼き(トリュフ塩)
西麻布のけんしろうや恵比寿のうしみつでもスペシャリテですが、こちらでもいただけます。桜チップの煙の中から出てきたのは、松坂牛のヒレ!

多分、燻製にしなくても十分美味しいのですが、このスモーキーな香りとトリュフ塩という香りを纏っただけで、鼻に抜ける香りが味覚を刺激し、最高級に美味しくなりますね。

ここで出てきたワインはジンファンデルで作ったカルフォルニアのロゼ! 「Il Ciliegio The Stampede Vineyard」 チェリーの香りのはつらつとした印象に、優しい酸を持ったドライ風味。ジンファンデルの力強さもやや残しつつ、白ワインのような軽さがあってバランスがいい。繊細なお肉には赤より少し力強いロゼの方があうので、すごくいいマリアージュ。

スペシャリテ2: 松阪牛ヒレのカツサンド
こんな贅沢なカツサンド、いいんでしょうか。さっぱりとしたヒレですが旨味と存在感が半端ない。

タレ肉:ハラミの蒲焼(サンショウオイル) お肉の〆は以外にもハラミ。焼きながらソースを塗って蒲焼き風に仕上げるとのこと。

綺麗なハラミは言わなければ他の部位と間違えてしまいそう。ジューシーに仕上がったお肉に薄く纏った甘辛いタレで、上品な蒲焼き風味に。最後まで抜かりがありません。

ロゼで終わりにしようかと思ったのですが、最後に赤も。 「Croci Gutturnio」 イタリア・エミリアロマーニャ、葡萄はバルベーラ、ボナルダ。微発泡だったらしく、果実味の中にも旨味もあり、最後でも飲みやすい。今回のワインのチョイスはどれも好みでした。

食事: サーロインとタコライス 前スネ牛出汁で作ったオニオンスープ
〆のご飯のタコライスの中から、サーロインが出てきました。最後まで贅沢な肉にこだわったメニューでした。

デザート: レモンとヨーグルトのシャーベット
レモンの酸味とヨーグルトのまろやかさが心地よいシャーベット。

お肉の質はもちろんのこと料理の仕方がどれも工夫があり、単なる焼肉屋さんではなく本当にイノベーティブなコースですね。お肉と合わせるソースや調味料も繊細で、より素材を引き立てるスタイルで満足度は高かったです。
そんなコースと合わせたのはナチュールワイン。こちらも流行りも取り入れつつ、繊細なお肉に寄り添うマリアージュでした。

イノベーティブでフュージョンな焼肉コースと優しいナチュールワインのペアリング、是非お試しあれ!
焼肉 うしみつ一門 目黒店 (焼肉 / 目黒駅、不動前駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0