フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
初台不動通り商店街のイタリアン。以前ランチでお伺いしてその実力は知っていたのですが、常連の友人に御誘いいただきディナーで再訪してきました。今回はシェフのお任せスペシャルコースに、お任せワインペアリングの組み合わせ。どんなお料理か楽しみです!
「Chef’s style(シェフズ スタイル)8,640円」
「北海道函館産バフンウニの冷たいフラン コンソメゼリー添え」 濃厚なウニの風味がたっぷりで、夏の爽やかさと繊細さを味わえるフラン。

「Falkenstein Riesling」 産地はオーストリアにほど近い、アルト・アディジェ州。リースリング100%。全体的に辛口の味わいですが、ボリューム感のある甘い果実味をミネラルが引き締め、酸が優雅で心地よい。

パンはまん丸で外側がパリッとしたもの。フォカッチャよりこういうパンの方が好みです。

「山口県宇部産とり貝、紫アスパラガス、アイオリソース」 シャッキリアスパラにとり貝の弾力と旨味、シンプルに素材が引き立つ一皿。

「Malvirà Roero Arneis」 ピエモンテ州、アルネイス100%。アルネイスという葡萄は初めてで、柑橘の爽やかさとフレッシュな果実感、酸味とミネラル感のバランスが良く、滑らかな辛口。魚介類にめっちゃ合いますね。

「高知県産鮎のコンフィとつぶ貝パートフィロ包み焼き 焼きなすソース」 こちらは鮎をペーストにしてつぶ貝をパイ包みにしたもの。苦みと旨味のハーモニーですごく手が込んでます。ソースは香ばしいナス使ったもの。旬な食材を丁寧に昇華させたそんな一品ですね。

「Mas Rosa De Masi」 ヴェネト州、レフォスコ100%。ベリー系の香りに、生き生きとした酸味、辛口でバランスに飛んだ味わい。

「イタリア産サマートリュフと生ハムの冷製カルボナーラ」 サマートリュフの香りと生ハムの塩分、そしてクリーミーなソース。カルボナーラの冷製、悪くありません。逆に夏はこれがいいですね。

「Nipozzano Chianti Rufina Riserva」 トスカーナ州、サンジョヴェーゼ他。美しいルビーレッドに、まろやかで引き締まったタンニン、イキイキとしたミネラル感で軽やかにワインを飲み進めてくれる感じ。素敵キャンティ。

「ハンガリー産ウサギ肉と新玉ねぎのラグーソース タリアッテレ」 うさぎの優しいラグーソースがしっかりとタリアテッレと絡み合い、ピタリと味を決めています。

「Tenuta di Castellaro Bianco Pomice」 シチリア、マルヴァジーア60%、カッリカンテ30%、その他土着品種10%。ミネラルがしっかりとしており、柑橘系や野菜のフルーティな香りとアーモンドの香りがあり、フレッシュでドライな味わい。好みの白。

「長崎県産五島列島一本釣りの赤ハタのヴァボーレ フランス産アスパラガスソヴァージュとムール貝のサフラン風味のソース」 高級魚の赤ハタを上品にムール貝のソースで。アクアパッツアのような旨味がしっかりと楽しめますね。アスパラソバージュは食感がまたいい。

口直しのブラッドオレンジのシャーベットかな。さっぱりとお口をリセット。

「北海道産夏鹿とジロール茸のロースト アメリカンチェリーと黒にんにくのソース」 夏鹿の生命力を感じるような、赤々とした肉質に火入れの妙、ソースはアメリカンチェリーのフルーティさにニンニクの強さ、そこにジロール茸が脇を固めます。この組み合わせは素晴らしく、美味しい。

お肉に合わせたワインは赤2種。 「Pietramore Montepulciano d’Abruzzo」 ピエモンテ、モンテプルチアーノ。上品な果実味にハーブの香り、チョコレート香りもちょっとあるかも。おさらりとした飲み口で、しっかりとお肉料理を引き立てるいいワイン。

「Argiolas Perdera Monica di Sardegna」 サルデーニャ島、土着品種のモニカが主体に、カリニャーノ、ボヴァレ・サルド。濃いめのルビー色に、プラムやブラックベリー、バラのニュアンスが広がり、香りが豊か。濃すぎず、お肉でもトマトソースのパスタでも合う感じ。

「宮崎マンゴーのシブースト サワークリームのムースと共に」 マンゴーの酸味とサワークリームの酸味でさっぱりといただけるシブースト。イタリアンってデザートが弱いと思うのですが、デザートまできちんと出してくれるのはすごく嬉しい!そして美味。

コーヒーはランチの時と一緒の、四角いカップで。

「焼き菓子 カヌレ、ラム酒の生チョコ」 最後にカフェに合わせてのお菓子まで。やはりこちらも手抜きなしの、クオリティ。デザートが2つきたような感じでとても嬉しい。

旬の食材に一手間もふた手間を加えたお料理たちはシェフのこだわりを感じました。 素材の良さを活かしつつ見た目も華やかで味の組み合わせも素晴らしく、どれもこだわり満載の仕上がりでした。
ソムリエさんが選んだワインは10種類ほどをお料理とピタッと合わせてくれました。(写真を取れていないものもあり。)今回はちょっとしたワイン会レベルの内容で、ワインチョイスも完璧で大満足でした!かなりワインセンスが良いと思います!
少々マイナーな商店街にありますが、初台のオペラシティにも近いので、コンサートや観劇の後のお食事にも良いと思います。落ち着いた雰囲気でセンスあるお料理とワインを楽しみたい時にオススメです。
D’ORO HATSUDAI (イタリアン / 初台駅、西新宿五丁目駅、幡ケ谷駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0